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寒暖差とお米の品質


お米の品質を決めるのは、その土地の気候風土です。
特に、お米の旨みを左右するのは、昼夜の寒暖差だそうです。
昼夜の寒暖差が大きい土地では、お昼は太陽の光をたっぷりと浴び、冷え込みの厳しい夜は、栄養をじっくりと蓄えるようにして稲が育ちます。

そのため、粘りがあってもちもちした食感の甘みのある美味しいお米になると言われています。
特に重要なのは、7月中旬〜9月中旬にかけての時期。
この出穂時期に昼夜の寒暖差が激しい地域で美味しいお米が育ちます。

お米の名産地として、よく知られているのは、東北地方ですよね。
昼夜の寒暖差が大きく、土地も肥沃で、水もキレイ、という美味しいお米が育つ条件が、東北地方には全て揃っています。
だから、粘りと甘みのあるコシヒカリのような高品質で旨みのあるお米が育つというわけです。

コシヒカリの中でも特に美味しい「魚沼産コシヒカリ」も、こうした気候風土によって育まれ、良質で旨みのあるお米に育っているのですね。

でも!美味しいお米が育つのは、何も東北地方だけではありません。
東北と同じように寒暖差が激しく、豊かな土壌と新鮮な水が流れている地域では、粘りのある美味しいお米を育てることができます。

平成24年〜26年の3年連続で特Aランクを獲得したお米の産地は、北海道や岩手、宮城、秋田、山形、福島、新潟、福井、山梨、長野、三重、京都、奈良、福岡、佐賀、熊本です。
これを見ると、信州や九州、北陸、近畿でも、地域によっては高品質のお米を生産できることが分かります。

昔なら、美味しいお米を作るには、気候風土など環境面が整っている必要がありました。
今は、お米の品種改良も進んできているので、環境が整っていないところでも、高品質のお米が育つようになりました。
各地域の気候や生産条件などに合わせて品種を改良し、稲作には不向きだった地域でも、安定的にお米がとれるようになり、全国各地で高品質のお米の生産が可能になったのですね。

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